2015年8月11日火曜日
「天地創生」と「点と線・弦」
現代物理学の「超ヒモ理論」と超古典の古事記をむすびつける試みがある。
現代物理学では、宇宙の創世は、最初(137億年前)に、点が生まれ、その点と点が結ばれて高次元空間に、原子よりも数万倍小さな「ひも(弦)」が生まれたと説かれている。
その紐が、閉じた輪の弦や、開いた弦となり、弦と弦の触れ合いが、振動になり、これがすべての物質のはじまりであり、また宇宙の創世(ビックバンの前の姿)だとされている。
古事記に書かれた天地(あめつち)のはじめの項には、
天地が初めに発したときに高天原におみえになった神様の名は
最初が「アメノミナカヌシ(天之御中主神)」
次が「タカミムスビノカミ(高御產巢日神)」
その次が「カミムスビノカミ(神產巢日神)」 である。
最初の神様「アメノミナカヌシ(天之御中主神)」の意味は
「アメ(天空)の真ん中の主(ぬし)」ということ、つまり、天空の中心点であり、宇宙空間の中心点である。
この中心点が、ある瞬間に、ニュルっと伸びて、「線」になる。
これが現代理論物理学でいう「超ヒモ理論」に描かれた、宇宙への発展のはじまりである。
なんと、2番目の神様の名前をみると、「タカミムスビノカミ」となっている。
まさに「高次元空間で結ばれた神」という名前である。
さらに三番目には、弦と弦が結ばれていくわけだ。
そして、古事記に出てくる三番目の神様の名前は、なんと「カミムスビノカミ」である。
最先端の現代理論物理学がようやく辿り着いたところは、日本の古典の古事記の冒頭に描かれた世界とむすびつくわけだ。
古事記の記述にはこの後にも登場する多くの神様の名前があり、それに超ヒモ理論との関係を求めようとする試みも行われているようだが、もともと難解な理論なので省略する。
最後に、これらの神様についての記述のあとに、すべて「そのまま身をお隠しになられた(隱身也)」と書かれている。
つまり、ここまでの神々は、超ヒモ理論でみたならば、宇宙創世の状態や状況、進化の模様を描いたものである。
宇宙創世状態のことを神のお姿として描いているわけだから、宇宙の状態が変化すれば、まさに「そのまま身をお隠しになりました」となるわけで、宇宙消滅ものこともしっかり書かれている。
まさに宇宙は点と線の世界である。
このような一致を神秘と思うか、たんなる言葉合わせとみるかは、あなた次第である。
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