2023年11月5日日曜日

古代海人の世界

谷川健一「古代海人の世界」、柳田邦夫「海女史:あまべし」 などによる九州のアマベやアズミの世界を調べてみる。

「和名抄」に、九州の筑前の伊都郡、那珂郡、宗像郡にそれぞれ海部郷が記載されている。

吉田東伍の地名辞典によると、伊都郡は二丈深江の福吉村、那珂郡は今住吉村(現在の博多区住吉)、宗像郡は玄海町神湊に比定している。いずれも住吉神社や宗像神社のある場所である。

「和名抄」に、糟屋郡に安曇郷志珂郷が記載されている。現在の福岡市東区、志賀島を含む地域と比定されている。志賀島の志賀海神社には、代々安曇氏が宮司となって、わたつみの神を祀っている。

万葉集巻16には、山上憶良の「志賀の白水郷の歌10首」は揚げられおり、その注書に、「大宰府が対馬に食料米を送るための船頭を、宗像郡の宗形部津麻呂を指名したが、高齢のため糟屋郡志賀村の荒雄に変更依頼をした」経緯が記載されている。

海人の社会はたえず交流があったことがわかる。

古代の海人は、1)航海を主体にして、魚をとらないもの。

       2)地域の海で漁業をするもの。

       3)海に背をむけて、農業を専門にするもの。

       4)家船に居住し、海上で生活する漂海民。

などがいたが、歴史に登場するのは、1)航海民が主である。

わたしが今までに、安曇族関係をしらべた記事を、下記に列挙している。


西方浄土筑紫嶋: 安曇族の歴史(その一) (ereki-westjapannavi.blogspot.com)

西方浄土筑紫嶋: 安曇族の歴史(その二) (ereki-westjapannavi.blogspot.com)

西方浄土筑紫嶋: 安曇族の歴史: 宮地嶽神社と安曇族(改訂版) (ereki-westjapannavi.blogspot.com)

西方浄土筑紫嶋: 安曇族 (ereki-westjapannavi.blogspot.com)

西方浄土筑紫嶋: 磐井の乱の全貌 (ereki-westjapannavi.blogspot.com)

西方浄土筑紫嶋: 筑紫舞 (ereki-westjapannavi.blogspot.com)


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