2013年3月25日月曜日

宇都宮氏の家宝公開

鎌倉時代から戦国時代にかけて豊前地域を治めた豪族、宇都宮氏の菩提(ぼだい)寺、天徳寺(築上町本庄)の本堂で30、31の両日、同氏ゆかりの寺宝の一般公開が行われる。
 豊臣秀吉の軍師として知られる黒田官兵衛に娘や一族と共に謀殺された最後の当主、宇都宮鎮房(しげふさ)の兜(下の写真)や肖像画、同氏の祖、藤原宗円(そうえん)が後冷泉天皇から与えられたというカエルの形をした香炉(町指定文化財)、鎮房が奉納したという十六羅漢図など計11点が展示される。
 肖像画は、愛知県に住む同氏の子孫が昨年12月に寄贈し、制作年代は不明。香炉は大人の手のひらに載る大きさで、菊の御紋入りの木箱に納められている。
 寺宝の一般公開は昨年に続き2度目で、両日は、近くの大しだれ桜の周りで祭りも開かれる。
 住職の溝口浩久さん(65)は「来年は官兵衛が主人公のNHK大河ドラマも放映される。宇都宮氏への関心が高まれば」と話している。
 開場は午前10時~午後4時。無料。問い合わせは同寺(0930・54・0258)へ。


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