2021年1月21日木曜日

バイオマスの分野

 昨日のTVで、昨年末ノーベル賞受賞の吉野さんが、今後の研究テーマとして、バイオマスの分野が有望という考えをしめされていた。

バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼ぶ。
バイオマスの種類には1.廃棄物系バイオマス、2.未利用バイオマス、3.資源作物(エネルギーや製品の製造を目的に栽培される植物)がある。
1)の廃棄物系バイオマスは、廃棄される紙、家畜排せつ物、食品廃棄物、建設発生木材、製材工場残材、下水汚泥等があげられ、すでに一部で実用化がすすんでいる。
2)の未利用バイオマスとしては、稲わら・麦わら・もみ殻等の利用で、今後の実用化の展開がきたいされる。
3)の資源作物としては、さとうきびやトウモロコシなどがあげられる。
わたしも30年前、マイアミ大学で、海中の藻が成長過程で酸素を放出するのを見せてもらったことがあり、これの大量栽培を期待していたが、その後の発展はまだきこえてこない。
植物の成長過程で光合成により大気中からCO2を吸収しO2を排出するので、地球温暖化防止に大きく貢献することができる。その効果の大きな新植物の発見が望まれる。
吉野さんは京大の学生のころ、考古学部で試掘抗の決め方を学び、宝さがし(研究)の基本にしているそうだ。
宿理 英彦、浦辺 登、他7人

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