炭素14法(14C法)による年代測定:
植物が生きている間は、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収するので、植物体の有機物の中の14Cの量(割合)は大気の中の14Cの割合と同じである。ところが植物が死んで地中に埋まってしまうと、14Cだけが減っていき、半減期5730年で半分になってしまう。(初期には半減期は5568年とされていた)
つまり植物の遺体中の14Cが大気中の1/2であればその生物は5730年前に、1/4であれば11460年前に、1/8であれば17190年前に、さらに1/16であれば22920年前に死んだことになる。(実際は誤差があるので、当然±の範囲を見積もらなくてはならない。)
炭素14法(14C法)は、考古学で埋蔵物の木片、人類遺跡のたき火のあと、古文書などに対しても使われることがある。
炭素14法(14C法)の問題点は、初期値を現在の大気中の14Cの存在比を初期値としているが、場所や年代による変化の誤差があるということ、半減期が5730年なので、一万年前以上は誤差が過大となる。また計測器が高価で、日本国内にも僅かしかないこと。
現在では年輪年代測定法のほうが精度がたかいので、14C法との補正表の作成が進んでいる。
昨日はC14年代測定法の誤差について、テレビでさらに詳しい解説があった。C14が年々減少するのは、宇宙線による。
宇宙線の研究で、二人もノーベル賞をもらった日本は、年代測定でもがんばっているようだ。当初半減期は5568年とされていたが、5730年と修正された。
Radiocarbon dating calibration.svg
大気中の炭素14量は、宇宙線の変動や、海洋に蓄積された炭素放出事件を反映して、地区や年代で変動してきた。そのため、計測結果には誤差が生じ、考古学者から異論がでた。それで年縞堆積物および年輪年代により年代の較正が行われてる。日本でも年輪年代では、およそ12600年程度までの放射性炭素年代値 (BP) と実際の年代の対応表が作られている。
しかしまだ不十分で、議論が続いているようだ。
ただし、邪馬台国時代を論じるときは、あまり誤差はないようだ。
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