2016年4月2日土曜日

竹岡勝也(たけおか かつや)


竹岡勝也(たけおか かつや)

中段の右端が竹岡助教授
大正・昭和期の日本史学者 九州帝国大学教授。

生年 明治26(1893)年11月10日
没年 昭和33(1958)年9月30日
出生地 山形県飽海郡上郷村(現・松山町)

旧姓 阿部: (著名な阿部次郎の実弟)
学歴〔年〕東京帝国大学文科大学史学科〔大正7年〕卒
経歴 大正8年内務省の嘱託を受けて神社調査事務をし、そのかたわら法大、立大、東京女子大などの各大学で教える。

昭和2年九州帝国大学法文学部助教授となり、S4年教授。
S6年中国に、S9年から11年にかけてドイツに遊学して精神史学を研究する。
 敗戦後の九大思想審議会の示唆により、昭和21年九州大を退官し、5年ほど大宰府に蟄居。

昭和26年北海道大学教授となり大学院の設置に功績があり、
S30年東北大学教授、S32年国学院大学教授を歴任。

著書に「日本新文化史・平安末期扁」「近世史の発展と国学者の運動」「日本思想史の研究」「日本の人道主義の歴史」「創学校啓―国学の建設」などがある。

特に、日本の伝統文化の哲学的考察を めざし、日本人の心性への愛着に満ちた『日本新文化史 平安末期篇』(’24年)は大正人道 主義の思想的影響が色濃くでていて、平安貴族を他人の労働で生活を支える「ブルジョア」と みる立場や、恋愛や結婚生活で男のために苦しめられる女性と貧窮な庶民への暖かい視点が 特徴的である。

郷土史:
太宰府小史:竹岡勝也, 長沼賢海, 橋詰武生著 ; 西高辻信貞編
葦書房, 1980.4

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