2016年4月16日土曜日

熊本大分地震帯(改訂版)

日本は地震列島であるが、九州も例外ではない。


中央構造線


太平洋プレートとヒィリッピンが、アジア大陸プレートの下に潜り込んでいく時の歪で発生する構造線や活断層や海溝帯が九州までのびている。



おおまかにみると、九州(筑紫嶋)は中央構造線を境に北側を西南日本内帯、南側を西南日本外帯に区分されており、この境界部は海溝帯である。

九州の中央部分を、「別府・島原地溝帯」により南北の分断されていると表現されることもある。


別府湾にはかって大きな島があったが、海溝の地震でなくなった歴史がある。

この境界線を、北と南に引き離す力が働いているので、内陸型の浅くて激しい揺れの地震が発生しやすいという。

この地溝地帯には、考古学的な遺跡は少なく、古代人は住んでいなかったようだ。邪馬台国もこの地帯より北部にあったようだ。
活断層

さらに詳しくみると、この地帯にはいくつかの活断層が走っている。
    
この活断層は100年周期くらいで活発に動いてきたようで、今回の熊本地震は、その周期にあたっているらしい。
今回は過去に例をみない大きな振幅・加速度・回数・広い地域の地震で、さらに新しいおおきな断層がいくつか発生している。
しかも前例の少ない前震と本震があり、被害を大きくしている。
過去にも400年前の慶長地震で、九州から関西までの大地震の連鎖がおきている歴史がある。





今回はこの活断層群で、前震(4月14日21時26分)と本震(16日1時25分)の連動によって、幅広い地震が誘発されて、長期間の地震が発生しているようだ。
しかし4月1日の紀伊半島沖の地震(海溝型)で前震があったといういう説や、日奈久断層で前震があったという説もある。

今回の断層のずれで、あとの地表のひずみはX字型に広がるという説もある。
とにかく、なるべくはやく収束してもらいたいものだが、さらに拡大する可能性もあるというし、原発との関係も心配する声もある。地震学者も、まだ因果関係や予測技術は不明確らしい。
ただし国土交通省地理院の資料は、正確な震源地図、航空写真や、断層の動画撮影や土地のひずみなどが掲載されている。

あとは神様仏様にお祈りするしかない。

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