中央構造線 |
おおまかにみると、九州(筑紫嶋)は中央構造線を境に北側を西南日本内帯、南側を西南日本外帯に区分されており、この境界部は海溝帯である。
九州の中央部分を、「別府・島原地溝帯」により南北の分断されていると表現されることもある。
この境界線を、北と南に引き離す力が働いているので、内陸型の浅くて激しい揺れの地震が発生しやすいという。
この地溝地帯には、考古学的な遺跡は少なく、古代人は住んでいなかったようだ。邪馬台国もこの地帯より北部にあったようだ。
活断層 |
さらに詳しくみると、この地帯にはいくつかの活断層が走っている。
この活断層は100年周期くらいで活発に動いてきたようで、今回の熊本地震は、その周期にあたっているらしい。
今回は過去に例をみない大きな振幅・加速度・回数・広い地域の地震で、さらに新しいおおきな断層がいくつか発生している。
しかも前例の少ない前震と本震があり、被害を大きくしている。
過去にも400年前の慶長地震で、九州から関西までの大地震の連鎖がおきている歴史がある。
今回はこの活断層群で、前震(4月14日21時26分)と本震(16日1時25分)の連動によって、幅広い地震が誘発されて、長期間の地震が発生しているようだ。
しかし4月1日の紀伊半島沖の地震(海溝型)で前震があったといういう説や、日奈久断層で前震があったという説もある。
今回の断層のずれで、あとの地表のひずみはX字型に広がるという説もある。
とにかく、なるべくはやく収束してもらいたいものだが、さらに拡大する可能性もあるというし、原発との関係も心配する声もある。地震学者も、まだ因果関係や予測技術は不明確らしい。
ただし国土交通省地理院の資料は、正確な震源地図、航空写真や、断層の動画撮影や土地のひずみなどが掲載されている。
あとは神様仏様にお祈りするしかない。
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