2021年4月10日土曜日

長崎沖の軍艦島

 長崎沖の軍艦島は世界遺産になっているが、今は廃墟だ。

最盛期を迎えた1960年(昭和35年)には5,267人の人口がおり、人口密度は83600人/km2と世界一を誇り東京特別区の9倍以上に達した。
小中学校・常設の店舗のほか、島外からの行商人も多く訪れて、病院(外科や分娩設備)・寺院「泉福寺」(すべての宗派を扱う)・映画館・理髪店・美容院・パチンコ屋・雀荘・社交場「白水苑」などがあり、島内においてほぼ完結した都市機能を有していた。島内にないのは火葬場と墓地、広場、公園だけで、これらは近くの中ノ島に建設された。
人類学者は、この密集社会の極限的姿を研究の対象としているようだ。今のコロナみたいな問題が発生していたら、全滅していたであろう。

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