2021年4月2日金曜日

令和の元号

 「令和」の元号について、概ね良好な感想がマスコミに出されている。

特に「令」の文字は初めてで新鮮だという感想が多い。私も義妹に令子がいたので親近感があるが、ひとつだけ官と民の格差を体験したことがある。
民の研究所から、官の大学に転職したとき、民の会社からある研究機器を寄贈してもらうことにした。大学の担当者から電話で「れいじょうをだすので」と、宛先を聞いてきた。礼状だから当然社長宛が良いと思ったら、納入場所を指定した令状だったので、慌てて業務担当者名に変更した。もう召集令状のことも忘れていた昭和50年代のことである。
江戸時代に、令徳という元号案が、徳川家を支配する意味にとられて没になったという。
令がいままで使われなかった理由の一つは、この辺にあるだろう。

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