2016年5月10日火曜日

ヒットラーが何故登場したか?


ヒットラーが何故登場したのか?というテレビ番組で、その理由をさぐった。

ヒットラーの出生地はオーストリア国籍としてはドイツ人ではなくオーストリア人であったが、民族としてはドイツ人である。
1932年にドイツ国籍を取得してドイツ国の国民となっている。

第一次世界大戦までは無名の一青年に過ぎなかったが、戦後にはバイエルン州において、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)として政治運動を行い、
1923年に中央政権の転覆を目指したミュンヘン一揆の首謀者となり、一時投獄されるも、出獄後合法的な選挙により勢力を拡大した。

1933年には大統領による指名を受けてドイツ国首相となり(43歳)、首相就任後に他政党や党内外の政敵を弾圧し、ドイツ史上かつてない権力を掌握した
1934年8月、ヒンデンブルク大統領死去に伴い、大統領の権能を個人として継承した(45歳で総統)。

こうしてヒトラーという人格がドイツ国の最高権力である三権を掌握し、ドイツ国における全ての法源となる存在となり、ヒトラーという人格を介してナチズム運動が国家と同一のものになるという特異な支配体制を築いた。


テレビ討論の内容は、ワイマール連合の憲法の弱点をついて、反議会勢力をおさえ、保守党との連立、財界の支援をえて議会運営法を確立し、さらに全権委任法成立への経緯などが詳しく紹介された。

さらにその後のナチス党によるドイツの統治は1939年のポーランド侵攻に始まる第二次世界大戦を引き起こし、一時的に領土を拡大した。

この戦争の最中でユダヤ人に対するホロコースト、障害者に対するT4作戦などの虐殺政策が推し進められた。

幾度か企てられた暗殺計画を生き延びたが、最終的に連合国の反撃を受け、全ての占領地と本土領土を失いヒトラー率いるドイツ国政府は崩壊した。

ヒトラー本人は包囲されたベルリン市の総統地下壕内で自殺した。56歳であった。これらの歴史は衆知の通りである。

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