文部省唱歌、「若葉」は作詞:松永みやを、作曲:平岡均之の二人によるコラボレーションから生まれた作品で、昭和17年(1942年)に初等科の音楽の教科書に掲載されました。
(今日の読売新聞のコラムで紹介されたので、思い出しました。)
新緑の緑の爽やかさとその生命力の豊かさを讃えたこの美しく格調の高い作品が、太平洋戦争の最中に生まれました。
太平洋戦争の中にあって、このように戦争とはまったく縁のない爽やかな歌が教科書に掲載されて歌われたことに対して、一種の安堵感を覚えます。
日本の戦局は軍部の独走により救いようのない破局への一方通行へと突き進んで敗戦を迎えますが、この作品はどのような時代にあっても、こころの美しさ、生命の清らかさを信じて忘れることのない人々がいることを証明してくれる作品ですね。
「若葉」
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