2016年5月25日水曜日

栄花物語の臨終

日本最初の歴史物語は『栄花物語』。
一般的には「栄華」、この作品名には「栄花」を用いている。

平安時代後期に成立、正編30巻、続編10巻の、全40巻で、編年体で記されている。
仮名で書かれた初めての歴史書で、時代は59代宇多天皇から73代堀河天皇までの15代200年間。

作品の内容は、藤原道長の栄花を中心とした宮廷社会を記している。藤原道長礼賛に終始して歴史書としては批判精神が欠如している。藤原道長に近い人間の作である。


      30巻 鶴の林 - 道長の大往生 62歳。
鶴の林
九体の阿弥陀仏をまもらへさせたてまつらせたまへり





   わたしは一体でもいいが、このような臨終を迎えられるかな

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