2016年5月29日日曜日

絹の道(シルクロード) 福岡 有田遺跡

 古代絹研究の第一人者の布目順郎氏(京都工芸繊維大学:故人)の調査成果「絹の東伝」(1988)によると、古代絹(弥生時代)の日本国内14カ所の出土事例のすべてが北部九州であり、古墳時代になってようやく本土の古墳にも絹が埋納された。
中国の揚子江下流の江南地域の絹と吉野ケ里遺跡の絹とDNAが一致した。
中国産の絹は、須玖岡本遺跡のみであった。



三井銀行OBの古代史研究家萱島伊都男(ペンネーム)によると、早良区の有田遺跡の絹が最古のものだという。


わたしの手持ちの郷土誌(下図)には、有田遺跡の銅鏡や銅戈は書いてあるが、絹の話は何も書かれていない。





 地元の世話役の坂口さんも、「最初、日本最古の絹がでた・・・といわれてもピンとこなかった。」そうだ。


有田遺跡の評価が大きく変わりそうだ。
今までシルクロードの到着点は正倉院といわれていたが、実は筑紫であった。
一度吉武・高木遺跡はでかけたが、有田遺跡にもいってみたい。



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