2歳で父が暮らすサンフランシスコへ転居したが、2年後、母と帰国し、幼少期は安田家の鎌倉の別荘で暮らした。
栄二郎の娘・寿満子は初代国連大使の加瀬俊一 の妻。
父方の祖父は日本興業銀行総裁の小野英二郎。
母方の曽祖父は安田銀行創設者の安田善次郎。
(父方)
小野英二郎は、柳川藩士の家に出生。
(立花道雪の武将:四天王の一人小野鎮幸は、宗茂の失格後は加藤清正に抱えられ、慶長14年6月23日、肥後にて死去。享年64。数年後、宗茂が柳川城主に返り咲くと、鎮幸の子孫は呼び戻され代々大組組頭兼家老を世襲した。)
だからヨーコは外交評論家の加瀬英明氏の従妹。
安田家は善悦の代に士分の株を買った半農半士であった。
1858年(安政5年)、奉公人として江戸に出る。
最初は玩具屋に、ついで鰹節屋兼両替商に勤めた。やがて安田銀行(後の富士銀行。現在のみずほフィナンシャルグループ)を設立、損保会社(現在の損害保険ジャパン)、生保会社(現在の明治安田生命保険)、東京建物等を次々と設立した。
九州ラーメン研究会代表の原達郎さんが、オノ・ヨーコの本家の再興に注力されていた。コロちゃん前、柳川を訪れた海外からの観光客は、再興されたオノ・ヨーコの本家跡に大喜びするそうだ。遺ったのは門だけですけど、荒地だった場所に花壇を設けたりと、綺麗になってます。
『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』加瀬英明著、祥伝社新書
・ジョン・レノンから日本を再考する一冊
タイトルのジョン・レノンという名前に惹かれて本書を手にした。ジョン・レノンは親日的だが、その根本を探ろうというのが本書の試みだ。ジョン・レノンを通じてというよりも、ジョン・レノンも惹かれた日本文化の背景を考察した内容となっている。
そもそも、著者がジョン・レノンを引き合いにしたのは、著者とオノ・ヨーコさんが従兄弟関係にあるからだ。オノ・ヨーコさんはビートルズを解散させた魔性の女と巷間言われているが、詳細にジョン・レノンの身辺をみていくと、ビートルズは解散すべくして解散したというのがわかる。むしろ、ジョン・レノンはビートルズの求める音楽の世界よりも、オノ・ヨーコさんの精神構造を成す日本の武士道に惹かれたのではないかと想像する。ジョン・レノンは日本の神道に惹かれたと著者は論じるが、オノ・ヨーコさんの先祖は九州柳川藩士の末裔であり、ジョン・レノン自身、本名に「オノ」という家名を実名に取り込むほど武士に憧れをもっていた。
いずれにしても、世界各地の宗教の相違、文化の差を痛いほどに知り尽くした著者であるが故に、その考えに異論は無い。著者が語るように、さほど、人間関係、洋の東西に大きな思考の開きがあるということを改めて知る一助になる。
オノ・ヨーコさんを通じて日本を感じたジョン・レノンを考えるヒントが詰まった内容である。同時に、自然と共生してきた日本人の姿を再認識する一書でもある。
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